大胆な新入社員さん→初任給全額を競馬にぶちこみ→SNSで話題に…
初任給の使い道は人それぞれ。親へのプレゼントや自分へのご褒美、現実的に貯金に回した人も多いだろう。そんな中、あまりに斬新な使い方した若者がSNS上で大きな話題を集めていた。
株式会社ユニポテンシャルの新入社員・平将輝さん(@unipotaira)は5月21日、「初任給が入りました。まだ何の結果も出せてもない僕がもらう給料なんて、泡銭同然。この初任給は全額競馬に突っ込み、圧倒的な結果を残します」とツイート。
あまりに大胆な初任給の使い方を見せた彼は一体何者なのか。初任給を全額つぎ込んだ経緯など話を聞いた。
「絶対に忘れない使い方をする」と決意
そもそも「競馬は未経験でした」と口にし、「たくさん情報を集めて考えてみましたが、初めての挑戦だったため判断が難しく、最終的にはあみだくじで賭ける馬を決定しました」と語る、平さん。競馬に全て初任給を賭けようと思った経緯として、「どう使うか弊社の(蛎田一博)代表に相談しました」という。
「その際、『一生に1度の初任給だから、絶対に忘れない初任給の使い方をしたらいいんじゃない?』という言葉をもらい、そこで“競馬で単勝に全額ベット”を思いつきました。もちろん、『初任給がなくなるかもしれない……』という怖さはありましたが、社内も盛り上がりますし、なにより本気で勝つつもりだったので迷いはなかったです」
今後のギャンブラーとしての行方は?

短期間でまさに天国と地獄を味わう結果になったが、「『ギャンブルは楽しい』ということを学べたので良かったです」と話す。

しかし、「競馬自体は奥が深くて面白いと思うので、予想は勝手に続けていきたいと思います」と、競馬というスポーツには魅了されたという。
「やって良かった」と思う
今回のツイートはSNS上で大きな注目を集めたが、この反響に対して、平さんは「本当にやって良かったと思っています」と前向きに捉えている。「競馬の単勝に全額ベットという時点で『忘れられない初任給の使い道』だったと思うのですが、競馬に勝ち、SNSでバズり、今回のように取材もしていただくなど本当に良い思い出になりました」
さらには、「コメントで税金関連のコメントが多かったのですが、税金に関して全く考えたこともなく、無知でしたので勉強になりました。なんだか、みなさんに助けられた気分です」と周囲への感謝を強調した。
まかないで海鮮丼を提供する謎の会社に勤務

「まかないは、代表が『社員に頑張ってほしい』という思いで始めたものです。週に3回ほど、代表が豊洲で仕入れた食材を調理してで海鮮丼などを作り、提供してくれます。今では、社内だけでなく依頼のあった企業様に向けた出張まかないサービスも行っています。食材の原価のみいただければ、出張しますのでご希望の企業さまはお気軽にご連絡ください」
ただ、もちろんまかないの提供をメインに展開しているわけではなく、「(株式会社ユニポテンシャルは)主に求職者様の転職支援を行っており、今後は新卒の方の人材紹介も始める予定です」と続ける。経営者らしからぬ浮世離れしたアドバイスをした人物が代表を務めるだけあって、とてもユニークな会社らしい。
福利厚生でラーメン二郎が食べられる?
話を聞く限り、常識にはとらわれない印象を受ける株式会社ユニポテンシャル。平さんが入社した理由も気になるところだ。「まず入社した理由は、ホームページを見た瞬間、そのあまりのポップさに直観的に『ヤバイ! ここだ!』と思い、採用試験を受けました。なかでも僕が魅力に感じていることは、やはりまかないの海鮮丼。本当に美味しいので『みなさんにも死ぬまでに一回は食べてほしい』と思っています。また、『福利厚生代表がでラーメン二郎を奢ってくれる』こともにも惹かれました。食べることが好きなので、僕にとっては魅力しかない会社です」
確かに「福利厚生としてラーメン二郎が食べられる」ということを知れば、「ヤバイ!」という気持ちになるのもわかる。
まず“競馬の人”から脱する
最後に平さんが目指すビジネスパーソン像を聞くと「生きているからには世界一を目指します」と語気を強める。「『どうせ生きるなら世界一を目指せ』。これは代表の言葉なのですが、負けず嫌いな僕にはとても印象深い言葉で、今では人生の教訓にしています。Twitterでバズり、今は多くの人から“競馬の人”としか認識されていません。まずは『競馬以外でもこういうことができるんだよ』と示せるような人になりたいです」
破天荒な言動が目立つも地に足のついたビジョンを話してくれた。平さんがどのようなビジネスパーソンになるのか今後も注目したくなる。
なお、初任給の使い方がこれだけ大盛り上がりしたのだから、次は初ボーナスの使い方にも興味がそそられる。それについては、「まだ検討中です。何か面白いことが思いつけばやってみようと思います」という。創造の斜め上を行く使い道に期待したい。
<取材・文/望月悠木 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている Twitter:@mochizukiyuuki
(出典 news.nicovideo.jp)

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